当研究室 青木 寛泰さんの論文がCancer Science誌に掲載されました。
当研究室 青木 寛泰さんの論文がCancer Science誌に掲載されました。
Hiroyasu Aoki, Satoshi Ueha, Yoshiaki Nakamura, Shigeyuki Shichino, Hiromichi Nakajima, Manami Shimomura, Akihiro Sato, Tetsuya Nakatsura, Takayuki Yoshino, Kouji Matsushima
Cancer Science 2021 May 5
がん免疫療法の一つ、抗PD1抗体を投与されたがん患者のTCRレパトア解析を解析し、予後良好であった症例で見られるTCRレパトアの特徴を探索した論文です。
青木さんは、末梢血と腫瘍の両方に存在するT細胞クローン (腫瘍-末梢血重複クローン, OLクローン) に着目し、
抗PD-1抗体療法に応答した症例では、末梢血中の重複クローンの総頻度が高くなる傾向にあることを見出しました(下図)。
この結果は、腫瘍-末梢血重複クローンの多寡から抗PD-1抗体療法の効果を予測できる可能性を示しています。